「町家の食べ処 福わらし」とは

「町家の食べ処 福わらし」として生まれ変わった「米長呉服店」は、幕末、山形の米沢(よねざわ)より、福岡町に移り、呉服を商う。隆盛を極め、「まいちょうさん」と呼ばれ、長く親しまれる福岡町商人。米沢家の総本家。分家さんは「よねちょうさん」と呼ばれます。

明治三十八年「米長呉服店」建築、築百十年

当時地元には大きな木材がなく、四国より運び込んだようです。

丸い材木のまま、四国より船で石巻まで移送され、馬橇三十台で七日かけ福岡町まで運ばれました。当時、お向かいの金次屋さんのところで開業していた福岡町第一号の設計士「田丸大工」さんが「米長」さんを設計、建築しました。

福岡町で大きな商家建築は「米長」さんが最初です。
梁は楔(くさび)でとめられ、釘は使われていません。

昭和三十四年、今様風に改装されましたが、柱や梁はそのまま残されました。

この度、屋敷三分の一を占めていた「米長」さんの南側座敷を取り壊し大型バスが入れる駐車場を作りましたが、二階のかつて着物の展示会を催したという西側座敷の一部は当時の趣を残し、お客様をお迎えできますよう改修いたしました。

また、二階東側のお蚕部屋スペースも明治三十八年風情を残し、改修いたしました。

平成24年4月20日「町家の食べ処 福わらし」開店

久慈市の老舗繁盛そば店「鬼は内」さんにて、そばの打ち方、返しの作り方(鬼は内さんの返しを、福わらしの大甕に分けてもらい、仕込んで使っています)、天ぷらの揚げ方、盛付けの仕方等について、修行、伝授をうけました。

また、商家「米長呉服店」さんを古民家再生し、手打ちそば、ふみふみうどん、蟹ひっつみ、でっけえおにぎり、唐揚げなど、地元食材にこだわり、メニューも豊富に「町家の食べ処 福わらし」を開店いたしました。

「おかえりなさい」の懐かしさと、いにしえの風情を感じながら。
また、かつての福岡町商人の魂、息吹を感じながら「町家の食べ処 福わらし」のお食事をご堪能いただけますことを、スタッフ一同、心より願っております。

こだわり

店名「福わらし」の「福」には、「幸福の福」、「福岡の福」、「福祉の福」、「呉服屋の福(服)」の意味を込めました。

「わらし」は、二戸市のシンボル「座敷わらし」から名付けました。福を呼ぶ、「座敷わらしも立ち寄るお店」を目指します。

また、地域において、こどもの存在そのものが「幸福」であり「宝」です。さらに、福祉に携わる法人として、障がいをもつ子を授かった親が、自らの子を「福わらし」と思えるようになるよう、優しく温かく愛情にみちたお店にしたいと願っています。

***みなさんのまわりが福でいっぱいでありますように***

  • 麺は「手打ち自家製麺」です。営業日早朝より打っております。
  • 予約団体のお客様以外、お料理については、「鬼は内」さん同様、ご注文をいただいてからの調理となります。
  • 水井戸が敷地の真ん中にあり、そこから湧く水を麺づくり、調理、洗浄等にありがたく使わせていただいております。戦後、東側お向かい住宅辺りにラムネ工場があり、そちらでも地下水が使われておりました。水脈は同じものかと思われます。水質、水量ともに良く、東日本大震災時にも水量をよく保ちました。
  • 小上がりにある薄赤褐色の踏み石は「爾薩体石」です。柱の土台石に使われておりました。二戸市仁左平から運ばれ、きれいに砕石されたようです。水で洗浄し、踏み石として使わせていただいています。
  • 障害をお持ちの方もスタッフとして働いています。
  • IGR定期優待店舗でございます。
\ そば、うどん、丼ものなど気分に合わせて!/
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